Q.

社外監査役に適した人材を教えてください。

A.

社外監査役の職務遂行に必要な専門知識や能力のある人材を選ばなければなりません。

監査役は株主総会で選任され、取締役の職務の執行を監査し、監査報告を作成することが職務です。監査役による監査には、会社規模を問わず、「業務監査」と「会計監査」が含まれます。
監査役の「業務監査」と「会計監査」という職務から、一般的に専門職である弁護士、公認会計士が社外監査役として適性が高い職種と言われています。

1.弁護士
業務監査では、法律に則った企業経営が行われているかを監査しなければなりません。そのため、法律に精通している「弁護士」は、監査役に適した専門職の一つです。
法律を遵守することは、不祥事を未然に防止し、企業価値を保持するためにも重要になります。そのため、弁護士を監査役に迎える企業が多くあります。

2.公認会計士
会計監査では、会計基準に則った計算書類が作成されているか監査しなければなりません。そのため、企業会計や企業財務に精通している「公認会計士」、監査役に適した専門職の一つです。
不正会計による粉飾決算を防止し、株主や取引先などのステークホルダーへの不利益を未然に防止することが期待されます。様々な企業の監査をしている人材であれば、問題が発生しやすいポイントを熟知しているため、公認会計士を監査役に迎える会社が多くあります。

なお、各都道府県の弁護士会と日本公認会計士協会は、社外役員候補者の名簿をそれぞれ公開しています。名簿に掲載されている弁護士・公認会計士は、社外役員への就任に意欲的な方々ですので、社外役員を探す際は参考にしてみてください。

《参考》
第一東京弁護士会|社外役員候補者名簿
日本公認会計士協会|JICPA社外役員候補者紹介システム

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