Q.
IPO準備に関わる外部関係者と役割を教えてください。
A.
IPO準備に関わる主な外部関係者は、証券会社、監査法人、印刷会社、株式事務代行機関で、各社の主な役割は、以下のとおりです。
その他にも、弁護士、税理士、社会保険労務士、IPOコンサルタントなど、IPOに向けて多岐にわたる外部関係者と協力しながら、IPO準備を進めていくことになります。
- 証券会社
- 証券会社は資本市場に関する専門家であり、IPOの中心的な役割を担う主幹事証券会社は、IPO準備会社の最重要パートナーとなります。
- 具体的には、IPOに向けた資本政策や社内体制整備のアドバイス、IPOに向けた諸手続きのサポートや公募・売出し等のための引受審査など、IPO準備の全般にわたる指導・助言を行います。 そのため、効率的にIPO準備を行うためには、できるだけ早い時期に主幹事証券会社を決定し、その指導・助言を受けることが望ましいです。
- 監査法人
- IPO準備会社は、証券取引所の規則により、監査法人による金融商品取引法に準ずる会計監査を受けていることが必要になります。 また、監査法人は、財務諸表の監査だけではなく、内部統制をはじめとした、IPO準備に関する助言や指導を行う役割も担います。そのため、効率的にIPO準備を行うためには、できるだけ早い時期に監査法人を決定し、その指導・助言を受けることが望ましいです。
- 印刷会社
- 上場のために必要な各種申請書類を印刷や作成するための情報やシステムの提供、そのチェックを行います。IPO後の継続的な適時開示・IRに関連した情報提供や助言を行う役割を担います。
- 株式事務代行機関
- 株式事務代行機関とは、会社法に定める株主名簿管理人のことであり、株式上場に際して株式事務の適切な運営を図るため、信託銀行などの株式事務代行機関に委託することとなっています。株式事務代行機関は、株主名簿作成事務のほか、株主総会の運営にする助言、各種株主権利の処理等も行います。
《参考》
日本取引所グループ|有価証券上場規程(東京証券取引所)
会社法123条
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