Q.

中小企業退職金共済への加入を検討しているのですが、概要とメリット・デメリットを教えてください。

A.

中小企業退職金共済(中退共)は、中小企業の従業員の福祉増進と、中小企業の振興に寄与することを目的に設けられた国の退職金制度です。厚生労働省所管の独立行政法人勤労者退職金共済機構 ・中小企業退職金共済事業本部が運営を行っています。
中小企業のみが加入できる制度で、毎月掛金を納付しておくことで、従業員が退職した際には、中小企業退職金共済から退職した従業員に直接支払われます。退職金制度は資金面・運用面で様々なことを検討していく必要があるため、中小企業が単独で退職金制度を運用していくのは相当のハードルがあるため、中小企業をサポートする制度として、多くの中小企業が利用しています。

主なメリット・デメリットは以下のとおりです。
【メリット】
① 短期(24ヶ月超)で掛金を上回る退職金の支給が可能
② 会社は毎月掛金を納付するのみであるため、資金繰りの管理が必要ない
③ 掛金は全額損金算入できるため、税制上のメリットがある
④ 退職金制度を整備することで、人材確保がしやすくなる

【デメリット】
① 細かい制度設計ができないため、既存の人事制度にそぐわない場合がある
② 懲戒解雇をした従業員に対しても退職金が支払われる
③ 掛金の金額を柔軟に変更できないため、会社業績が悪化した場合に資金繰りを圧迫するリスクがある
④ 加入後に中小企業でなくなった場合は契約が解除される(解約時点の手当金は従業員に支払われます)

《参考》
厚生労働省|中小企業退職金共済制度

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